Flare networkについて
最近話題になってきているL1チェーン!
元々は「Spark」という名称でXRPの機能を拡大することが目的だったんだけど、2022年9月に「Flare」へリブランディングし、2023/1/9にFlare networkのネイティブトークンであるFlare ($FLR)がリップル($XRP)保有者に配布された。
そして、2023/1にFIP.01が終わり、Songbird上でState Connecterが実装されたという事で、非常にホットな話題になっている!
Flareのコンセプト
「Connect everything(全てを繋ぐ)」
Flare networkは、相互運用性を促進することに重点を置き、異なるブロックチェーン間での資産やデータのスムーズかつ安全な移行を可能にしている。
また、EVM(イーサリアム仮想マシン)に対応しており、イーサリアムで実装されているスマートコントラクトおよびdApps、ならびにイーサリアム用の開発ツールを、そのままFlareで利用することができる。
Flare networkの機能
State Connector
他のブロックチェーンやインターネットからの情報を、Flare上のスマートコントラクトで安全、スケーラブル、かつ信頼性高く利用することを可能にする、コンセンサスメカニズムのことだ。
Flare で実行されている dapps の場合、State Connector により、ネットワークは他のチェーンからトランザクション情報を取得できる。
また、オフチェーン ソースからもたらされた情報に基づいて、スマート コントラクトを自己実行することもでき、完全に相互運用可能なマルチチェーン エコシステムを実現可能にしているんだ。
State connecter ライブデモ
2月22日日本時間23時にライブデモが実施された。その模様は下記からチェックできる!
🎥Live demo: We will use DOGE and XRP to trustlessly buy an #NFT on #Flare.
Join us on February 22nd at 14:00 UTC.#DOGE #XRP pic.twitter.com/rjv2DH5aGk
— Flare ☀️ (@FlareNetworks) February 20, 2023
Tweet: https://twitter.com/FlareNetworks/status/1627569151442055171
Flare Time Series Oracle(FTSO)
Flare networkで使われている分散型オラクル。高度に分散化された価格とデータのフィードをFlare上のDappsに提供できる。
従来のオラクルの多くが幾分か中央集権的な組織に依存して外部データを取得しているのに対し、フレアネットワークのFTSOでは、独自の価格取得システムを構築したフレアネットワークとは関係のない第三者(データ提供者)が、FTSOに外部データを提出できるようにすることにより、分散型のオラクルを提供している。
データ報酬額は、デリゲータ(信頼するデータ提供者にFLRを委任する人)から委任されたFLR量に比例する。
つまりデリゲータから「信頼できるデータ提供者」とみなされることがデータ提供者の報酬増加に繋がるため、デリゲータはデータ提供者が正しいデータを提出するインセンティブとなっているというわけだ。
FAsset
XRPやBTC等のスマートコントラクト非対応チェーンの資産もFlare Networkに持ち込むことが可能で、それらのトークンはFlare Network上のDeFiなどで利用できる。
仕組みは、$FLR を担保とした過剰担保型レンディングのような設計。
例えばBTCの場合だとFLRを担保にしてプロトコルに預けて、Flare Network上で「FBTC」を発行できます。FBTCの価値は、オラクル(FTSO)を介して外部のBTCの価格と連動させることで実現させています。
WBTCやBTCBのような仕組みに似ているね。
Layer Cake
Flare Networkで利用できる分散型ブリッジ。
Layer Cakeでは、「処理能力提供者(Bandwidth Provider)」という行為者がチェーン間の資産移動を担当しているのだけど、彼らはオラクルのデータ提供者と同じで一定額をプロトコルにステークしなければならず、仮にBandwidth Providerが適切にユーザーの資産を動かさなかった場合、ステークされた資産は没収される。
この仕組みにより、分散型のブリッジを実現しているよ。
これらの技術がFlare Networkの主な特徴で、当初のXRPの機能を拡大するという目的から大きく方向転換を行い、現在はXRPなどのスマコン非対応アセットをDeFiで運用することができるL1チェーンとして稼働している。
$FLR トークンについて
トークン配布イベントでのFLRトークンの総数:100B
- コミュニティの割り当て:58.3B
- チーム、アドバイザー、バッカー:19.2B
- エコシステムとプロジェクト投資を担当するFlareエンティティ:22.5B
https://twitter.com/FlareNetworks/status/1588606843894759424?s=20
FIP.01
FIP.01はユーザーへの$FLRのエアドロップ(無料配布)に関する改善提案。
FLRトークンは元々「2020年12月にXRPを保有していたユーザーに1対1の割合で付与される予定」となっており、2023年1月の初回分配で全体の15%を配布、残り85%分は36ヶ月間にわたって2020年12月にXRPを保有していたユーザーに配布される予定となっていた。
今回FIP.01提案が可決されたことによって、残り85%分のFLRは「WFLR保有者」に分配されることになった。
ユーザーがFLRトークンを自分のウォレット上で、WFLRトークンに変換することで、バリデーター委任報酬を請求したり、ガバナンス投票に参加できるようになる。
これにより、中央集権取引所のカウンターパーティーリスクからユーザーを守り、また、WFLR を保持しているアクティブなネットワーク参加者のみが、今後の配布分のトークンを受け取れることに。
ユーティリティ
- FTSOにおけるデリゲータによる委任
- FAssetの担保
- Layer Cakeにおける処理能力提供者の担保
- データ転送の担保
- Flare Network上に構築されたdappの担保
- ガバナンス参加権
- ネットワーク使用料の支払
Baker
元々はリップル社の投資部門「Xpring」が出資を行っていたけれど、21年8月には米最大手暗号資産投資企業DCGや香港のブロックチェーンVC Kenetic Capital、Coinfund等から1,130万ドルの資金調達も実施した。
https://twitter.com/FlareNetworks/status/1402259202190495746?s=20
パートナー
Flarenetworkは、上記のプロジェクト達とパートナーシップを結ぶことで、エコシステムの拡大に努めているようだ。
参考ツイート
・Gala Games
・Litecoin
Flare|各種リンク
公式サイト: https://flare.network/
Twitter: https://twitter.com/FlareNetworks
Medium: https://medium.com/flarenetwork